その25 バリ島Delias(カザリシロチョウ)採集の旅-8
Ikimono Dayori sono25

バリ島Delias(カザリシロチョウ)採集の旅 Page8

島の祈り
 バリ島の一日は朝のお祈りに始まり、夕のお祈りで終わります。
 バリの家々にはサンガと呼ばれる祠があります。、女性や子供達が正装をして、日常的に朝夕2回、祠にお供えをし祈りを捧げます。お供え物は、椰子の葉で作ったお皿(コペル)に花や米粒を入れたものが一般的です(右写真)。

 バリの村々は、3つの寺院(プラ)が有り、主にヒンドゥー教の3大神であるシヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマを祀っています。この寺院も村民達が日常的に参拝に訪れます。プラを含む村が所有する寺院をカヤンガン・デサといいます。その他では、地方の人々が参拝に訪れる王家が建造した寺院や海岸部等の村に属さない場所にある寺院をダン・カヤンガンといい、また島民(バリヒンドゥー教徒)全体が参拝し、最も格調高い寺院をサッド・カヤンガンと言います。
 サッド・カヤンガンで最も有名なのはバリ寺院の総本山と言われるブサキ寺院です。
ブサキ寺院はバリ島の東部、霊峰アグン山の中腹に建立されています。南部のリゾート地域から車で2時間ぐらいかかるのですが、朝靄の中に浮かぶ黒々とした石造建築群と絶え間なく参拝に訪れる島民達を見ると、今なお神々と交信し続けている聖地としてのバリを実感することが出来ます。

 バリ島で行われている儀礼で旅行者が多く目にすることが出来るのは、オダランと呼ばれる寺院の創設を記念した祭礼や先祖を祀る儀礼です。
 オダランは、バリ島に数え切れないほどある寺院が、ウル歴によって210日サイクルで行われるため、必ずどこかで目にすることが出来ると言っても過言ではありません。

 先祖を祀る儀礼には、死者の霊を浄化し、祖霊にするまでの儀礼があります。
 通常は遺体を墓地に土葬し、それを数年後に掘り起こしてガベンと呼ばれる火葬式を行います。火葬は夕方に墓地で行われ、遺骨や遺灰は、椰子の実の殻に入れて海や川に流し清められ、神々と共に家族の寺院で祀られるようになります。


文と写真:佐久間 聡(さくまさとし)
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