さくちゃんの生きもの便り

Ikimono Dayori sono61

真夏の沖縄本島家族旅行 Page1


殺人的な猛暑が続き、ヒートアイランド現象が顕著化する都会を脱出し、7月24日〜27日の3泊4日の日程で家族旅行に行ってきました。

旅行先は沖縄島。家族で行くのは久しぶりの沖縄です。

家族旅行の時には定宿にしているJALプライベートリゾートオクマに宿泊し、観光、マリンスポーツ、生きもの観察を楽しむ予定です。

7月24日

早朝に沖縄行きの空席状況を確認。

予定のフライトは羽田発12:30のJAL917なのですが、午前中の便に空席があったため、空港で変更手続きをするために9:00に家を出発し、10:00に羽田空港に到着しました。

とことが、午前中の便が機種変更したため、午前中の便は全て満席。

まけに搭乗予定のJAL917がエンジントラブルで、那覇に到着したのが午後4時過ぎになってしまいました。


空港でリラッックスする家族
機内から見たプライベートリゾートオクマ
空港でリラッックスする家族
機内から見たプライベートリゾートオクマ

空港で機内預かりの荷物を受け取り、予約していたレンタカーに乗り込んで、斎場(せいふぁ)御嶽(うたき)に向けて車を走らせます。

 

三庫理
三庫理

沖縄には、集落や航海などの無事を守る神などがまつられている御嶽(うたき)(聖地)が数多くありますが、その中でも斎場御嶽は、琉球王国でもっとも格式の高い聖地とされ、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。

敷地内には拝所が複数あり、その中の一つ三庫理(さんぐぅい)には最も格の高い拝所があり、クバ(ビロウ)の木を伝って琉球の創世神であるアマミクが降臨するとされています。三庫理からは王国開闢にまつわる最高聖地である久高島を遥拝することができます。

本島中南部の森林は、第二次世界大戦において大部分が消失したのですが、斎場御嶽周辺の森林は戦火を免れたため、本島南部において最も優れた森林環境が残っており、多くの生きものが生息・生育しています。


三庫理から臨む久高島
三庫理から臨む久高島


このため、南部で生きものを観察するときには何度か当地を訪れているのですが、家族と来るのは初めてです。

「南部観光は、ここからスタートしかないっしょー」的な勢いで車を走らせ5時40分に斎場御嶽の駐車場に到着。

場時間を少し過ぎて到着したのですが、何とかお願いして、大急ぎで無事観覧することができました。


車に戻って、さーて 次はどこに行こうかと考えていると・・・

妻曰く「ねえ・ねえー奥武島ではさー 魚屋さんが天ぷらを揚げて売っているらしいよ・・・。多くの島民はそこで天ぷらを買ってね、海岸でそれを食べながら夕涼みをするんだって・・・」。

ム・ム・ム・・・それは耳寄りな情報じゃん! 時計を見れば6時半。

皆のもの!我々もその由緒正しき夕涼みを体験するために奥武島に向かうのじゃーGO・GOー!

奥武島は玉城村の南に位置し、橋で本島とつながっている小さな島です。

橋を渡ると、すぐに「天ぷら中本鮮魚店」の看板が目にとまりました。

様子を伺うと、店内は天ぷらを買うために10人前後の人が並んでいて、お客が途絶えるけはいがありません。

近くの漁港の石段や防波堤の上では、海を眺めながら天ぷらを食べたり、友人や家族と語り合いながら夕涼みをしている人達がたくさんいます。

「これは噂に違わぬ由緒正しき夕涼みの光景じゃ・・・・・」。


中本鮮魚店
漁港の石段で夕涼みをしている中学生
中本鮮魚店 漁港の石段で夕涼みをしている中学生

天ぷらを買う家族
天ぷらを買う家族

我々も早速車を停めて天ぷらの購入し、島民の仲間入りすることにしましょう。

まずは試しに、魚・イカ・モズクの天ぷらを2つずつ購入しお店の前で分け合って食べてみます。

「美味い!・実に美味い天ぷらじゃのー」

1つ50円程度の安価にもかかわらず、とっても美味しい天ぷらです。


輪郭が黄金に輝く雲と光の帯
輪郭が黄金に輝く雲と光の帯









追加でたくさんの天ぷらを購入し、防波堤に上がって夕涼みをすることにしました。

広い空、夕日に照らされて輪郭が黄金に輝く雲、放射状に広がる光の帯、潮騒・・・心のゆとりを取り戻すことのできる一時にでした。

生きものが1種も登場しないまま、一日目は終わるのでした。


7月25日

昼間は、妻と子供達はダイビング、さくちゃんはその間を使って中部産イボイモリの観察を行う予定です。

家族をダイビングポイントまで連れて行き、ダイビングショップのスタッフと合流。

当初予定していたポイントの波が高かったので、急遽ポイントを変更してのエントリーです。

このポイントは陸からリーフエッジまでが近いため、陸からエントリーしリーフエッジを中心に潜るとのこと。多くの生きものが観察できると良いのですが・・・・・


ダイビングを楽しむ家族
ダイビングを楽しむ家族
ダイビングを楽しむ家族

さて、さくちゃんは移動時間を除くと実質1時間弱の観察しかできないのですが、車を飛ばしてイボイモリの生息地へ移動します。

生息地に到着後、沢に下りて何時ものようにオブジェクトをひっくり返し、イボイモリにご挨拶です。

沢の水溜りには、上陸間近の幼生がたくさん泳いでいます。

周りの開発が進み、分断・孤立化が進んだ脆弱な生息環境なのですが、今年もうまく繁殖できたようです。短時間で、複数の成体や幼生を観察することができました。


イボイモリ成体
イボイモリ(幼生)
イボイモリ(Echinotriton andersoni)成体 イボイモリ(幼生)

ヒメアマガエル

イボイモリ以外では、ヒメアマガエルを観察することができました。 ヒメアマガエルは、喜界島・奄美大島以南の南西諸島に広く分布し、海岸付近からの集落や農地、山地部の樹林地まで幅広い環境に極めて普通に生息しているカエルです。

そのため見つけても撮影意欲に欠けるのですが、帰宅後に写真を整理していて、後悔することが多いので、ここはしっかり写真撮影しておきます。

ヒメアマガエル

観察はこれで終了。

急いでダイビングポイントに向かうと、ちょうどダイビングを終えたところでした。

ぎりぎりセーフ。

戻ってくる妻や子供たちの写真を撮影しながら笑顔で迎えます。ファインダー越しに、みんな充実した疲労感に包まれているように見えます。

家族が着替えを行っている間に、さくちゃんも長靴を履き替え、汗でびしょびしょになったTシャツも着替えることにします。

ダイビングを終えて上陸する家族

ダイビングを終えて上陸する家族

さて、全員の着替えが終了。

本島中部のダイビングなのであまり期待はしていなかったのですが、リーフエッジで長い時間潜ることができ、多種の魚類やサンゴなどが観察できたようです。


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文と写真:佐久間 聡(さくま さとし) お便りの宛先はdelias@ss.iij4u.or.jpです。