さくちゃんの生きもの便り(その21) 冬の沖縄生きもの紀行−3

 12月9日 実質的に今日一日が最後の調査日です。朝から気合いが入っています。
 朝食を済ませ、8時30分に出発。まずは昨日の渓流へ入ってみることにしました。予想以上にひどい状態になっています。小さな沢は埋め立てられ、渓流沿いに道が延び、赤土が清流に流入し川底が茶色くなっています。自然保護や開発行為の無計画さ、工事の杜撰さ等、本当に呆れるばかりです。毎年のように土砂崩れをおこす為、沢や渓流は濁り、海にまで届いた赤土は珊瑚礁を死滅させる林道建設。多くの野生動物の生息地を分断し、ロードキルを引き起こす林道建設。林業関係者の車両を含めても利用されない林道整備などなど。既設の林道整備に対する反省はどこに行ったのでしょうか?そもそも反省などしていないのでしょうか?
 また一つ、国の天然記念物のリュウキュウヤマガメやヤンバルクイナ、沖縄県の天然記念物のクロイワトカゲモドキ、イボイモリ、イシカワガエル、ナミエガエル、ホルストガエル等の両生爬虫類を初めとし、多くの生きもの達とその生きもの達が生息・生育する環境が一瞬の内に失われてしまいました。


工事が入った林内
埋め立てられた沢

赤土が堆積した渓流

工事が入る前の綺麗な渓流
赤土が流出した河川
同海岸
U字溝から這い出せないリュウキュウヤマガメ(国指定天然記念物)
L字溝を上がるリュウキュウヤマガメ(国指定天然記念物)


文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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