さくちゃんの生きもの便り(その9-2)
 

●ドングリ探し-常緑広葉樹

 次に紹介するグループは、常緑広葉樹(冬になっても葉が落ちない種類)のグループです。一般的にカシと呼ばれている仲間です。


■スダジイ 
※樹の名称をクリックすると、拡大写真が表示されます。

 中部以南の暖地で多く見ることができますが、公園等の植栽木や庭木としてもよく植えられています。
  ドングリは1.5cm程度と小さく、3稜形の殻(殻斗)が3つに裂けてドングリが姿を現します。一般的にシイの実はこのドングリのことを言います。あくが少ないため炒ったりすると食用になります。おつまみにどうぞ。

   

■マテバシイ
 沿海性の強い種類のため、海岸に近い暖地で多く見ることができますが、公園等の植栽木や庭木としてもよく植えられています。
 細長くて大きく立派なドングリです。ぼうし(殻斗)は鱗片のあるおわん型です。

   

■ウバメガシ
 沿海性の強い種類のため、海岸に近い暖地で多く見ることができますが、公園等の植栽木や庭木としてもよく植えられています。剪定されていることが多いため、マテバシイやウバメガシの様に簡単にドングリを見つけることはできません。備長炭の材として有名です。
 ドングリは2cm程度と小さく、ぼうし(殻斗)はマテバシイと同じように鱗片のあるおわん型です。

   

■アカガシ
 中部以南で見ることができますが、公園等の植栽木として植えられることが少ないため、一般的に見る機会は少ない種類です。
 ドングリは大きく楕円形をしていて、ぼうし(殻斗)は横島模様で黄土色のビロード状の細かな毛が一面に生えているおわん型です。

   

■ウラジロガシ
  中部以南の山地で見ることができますが、公園等の植栽木として植えられることが少ないため、一般的に見る機会は少ない種類です。
 ドングリはアカガシに似ていますが一回りぐらい小さいです。、ぼうし(殻斗)もアカガシと同じように横島模様で黄土色のビロード状の細かな毛が一面に生えますがより短くなります。

   

■シラカシ
 山地で多く見ることができますが、公園等の植栽木や庭木としてもよく植えられています。
 ドングリは2cm程度と小さく、ぼうし(殻斗)はウラジロガシと同じように横島模様ですが、ビロード状の細かな毛は灰色です。

   

■アラカシ
 中部以南の山野で多く見ることができますが、公園等の植栽木や庭木としてもよく植えられています。
 ドングリはシラカシよりも若干大きく、ぼうし(殻斗)はシラカシと同じように横島模様でビロード状の細かな毛は灰色です。

   

 皆さんも公園や野山に出かけてドングリを探してみては如何でしょう。何種類のドングリを見つけることができるでしょうか。
  今回紹介した多くのドングリは東京都の目黒区と品川区に位置する「都立林試の森公園」で見ることができます。この公園は私が設計業務を担当した公園で、林業試験場の跡地を樹木を残しながら公園整備を行ったため、大変大きな木や珍しい木が沢山残っている公園です。近くにお住まいの方は是非訪れてみて下さい。

 最後に皆さんが公園や野山で一般的によく見かけるドングリを簡単に紹介して今回の生きもの便りを終えたいと思います。

1999年10月25日

娘が教材として作成したドングリの標本 → 拡大

落葉樹
・丸く大きなドングリ・ぼうしが花びらの様な鱗片 → クヌギ
落葉樹
・楕円形のドングリ・ぼうしがおわん型で鱗状の模様 → コナラ
常緑樹
・長細く大きなドングリ・ぼうしがおわん型で鱗状の模様 → マテバシイ
常緑樹
・小さくて濃茶色のドングリ・3稜形の殻に包まれている → スダジイ
常緑樹

・楕円形のドングリ
・ぼうしがおわん型で横島模様、灰色のビロード状の細かな毛 
→ シラカシ


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文と写真:佐久間 聡(さくま さとし)
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